2018/02/09
今朝、シンガポールから来た友人がお父さんと一緒に教室を訪ねてくれました。
久しぶりの再会に喜び、手作り感満載の教室を見て
“Oh, so cozy.” (居心地いいわ~) と褒めてくれました。
お教室は決して広くはありませんが、
朝からサンサンと太陽が差し込み、
まるで陽だまりに居るような居心地良さがあります。
柔らかい水色のパステルカラーの壁紙のお陰なのか
厚めのコルクフロアーのお陰なのか
ここに来ると不思議と気持ちが落ち着くんです。
油断していると眠くなりますが(笑)
実は、この友人のお父さんはリタイヤする前に
シンガポールで英語教室をやっていらしたのです。
ご存知の通り、シンガポールは言語政策のため
英語が公用語となっており誰もが英語で教育を受けます。
しかしどの家庭もほぼ祖父母・両親が中国人であるため、
家では中国語で会話。
よって誰もが英語と中国語のバイリンガル、
というケースが多いのが特徴です。
シンガポールでは、国家戦略として英語教育は必要不可欠なものとみなし、
2010年から全土の公立学校にSTELLERと呼ばれる
(Strategies for English Language Learning And Reading)
英語教育プログラムを導入し、実施している。
従来の英語プログラムと違って、自分の考えをまとめ、
はっきりと自信をもってその考えを伝える、
コミュニケーション能力の習得に重点を置いている。
英語教材は使用しないし、慣用句や語句を暗記することもしない。
日常的に見る広告や新聞を利用して、生徒が自分の考えをまとめ、
物語を作り、発言する手法なのだそうだ。
STELLERによって、子供たちが人前で発言することに抵抗を持たなくなり、
もっとわからない点や疑問点について質問するようになるなど、
学習態度に変化が表れたそうだ。
参考:http://futurekids-english.hatenablog.com/entry/2017/02/07/131520
教室に置いてあった英語教材(小学校3年生用)を手に取った友人のお父さん。
‘Which level is this textbook used for?
このテキストはどのレベルで使うの?
‘That’s for the third grade.’
小学校3年生です。
‘We study that in a kindergarten.’
(シンガポール)の幼稚園レベルだね~。
OMG…です。
オーマイガー
日本の大学入試レベルの英語はベトナムの高校生レベルという話を聞いたことがあります。
更に、英語能力指数(世界80カ国の英語能力を調査したもの)を見てみると
日本の英語能力は 80カ国中 37位 (アジアで9位)
シンガポールは80カ国中5位(1位はオランダ)
なんですね。(2017年の調査)
この指標が高い(=英語能力が高い)ほど
高い所得水準 高い生活水準
ビジネスでの障害を打破し
多くの改革を生み出す
という結果が出ているそうです。
英語はあくまでも道具ですが、
この道具を持ち使えるか使えないかで
これだけの差が出てしまうんですね。
めじろ英語教室の生徒さん達がこの道具を持ち、
自由に使いこなせるように、
いろいろレッスン内容を工夫しています。
こうしていろんな国の英語事情を知ると、
「日本、もっと頑張れ!」って思います。
そしてそのサポートをしっかりさせて頂きたいと思っております。